2015年12月7日

BCP(業務継続計画)と文書管理

 現在、社内でのBCP策定が大詰めにきています。

 幸いにも従業員がそれほど多い会社ではないので、普段から誰がどういった役割を担うのかはある程度明確で、東日本大震災も大きな混乱なく乗り切ることはできたのですが、BCP策定の動機としては、災害対策の面からも文書管理の重要性を訴えている立場としては、もう一度災害を想定した自社自身を見直してみようという想いからがあったからです。

 普段から棚やパソコンの転倒防止対策やデータのバックアップ、車のガソリンに余裕をもたせておくこと等は心がけていますが、もし、担当者が出勤できない場合に業務を継続するには・・・そもそも、初動で何を確認すべきなのか・・・そういった想定とマニュアル等の文書の整備が不十分である事がわかりました。

 また、災害時には電気が通らず、パソコンが起動しないことが想定されるので、普段はデータを開けばわかることでも、災害時には紙文書を閲覧する必要性があるでしょう。加えて、紙文書で存在するのはわかっていても、どこにあるのかわからないということでは対応に致命的な遅れが生じる可能性があります。

 BCPを考えれば考えるほど、紙の文書管理の重要性を身に染みて感じます。