2011年11月7日

古くて新しいメディア!?

 若い世代を筆頭に、「マイクロフィルムを見たことがない」あるいは「マイクロフィルムを知らない」といった方も少なくないのではないでしょうか。
 残念ながらもはや「若い世代」とは言えない私ですら、いまから10年前にこの仕事に就くまではマイクロフィルムに触れる機会などありませんでした。

 文書・図面・映像がデジタルデータによって作成されることがあたりまえとなった現在、紙やマイクロフィルム等いわゆる「アナログ媒体」の活躍ステージも少なからず減少しているわけですから、「マイクロフィルムを知らない」人が増えていてもいても不思議なことではありませんよね。

 一方で、デジタルデータの特性がもたらす意外な弱点についても徐々に明らかになってきました。
 
 改ざん、漏洩などの事故は、アナログ媒体とは比較にならない量とスピードで被害をもたらします。また、大切な記録の再生を試みたものの、原因不明の理由により「なぜかファイルが開かない!」といった事故も頻発しているようです。

 そうしたなかで、マイクロフィルムをご紹介した折に「マイクロフィルムって、古くて新しいメディアかもしれませんね!」と感想を漏らしたお客様がいらっしゃいました。
 デジタルデータが克服できない課題をあっさりと解決できる一面において、そこに新たな価値が見い出されているのですね。
 
 こうした「気づき」を与えていただいたお客様に感謝するとともに、プロとして恥じることのないよう研鑽しつづけることをひそかに誓ったところです。